STR番組収録後の昨夜、Boshiくんが急逝されました。謹んでご冥福をお祈りいたします。
つきましては、彼との事少し書かせてください。
明日はStreet Art-plexが開催されるが、Art-plexとBoshiくんには関係がある。実はArt-plexが企画される前年、Boshiくんからの依頼で紅蘭亭の上通パビリオンにて「Loco Art」というアート展を企画することに成った。
元々、Boshi君が企画したのアート展で、一般的な画廊などを使う形ではなく、もっとアートに興味がない人でも見ることができる路上アート展が開けないかという事で、紅蘭亭の葉山さんにお願いして開催したのだ。
その時、「自分はまとめ役には向いてないから浅川さんお願い」と言われ引き受けた。その時参加していただいたアーティストの皆さんとは今でもいろいろお世話になっているけど、本当に面白い展示会だった。
町中の屋外でアート展をやるというのも面白かったが、私の独断で、アート作品以外にもライブペインティングやバンド演奏なども組み合わせ、色んな人に出演してもらった。
その展示会は混沌と狂気みたいなものが雑然と入り乱れ、美とはなにか?表現とは何か?更には、人間とは何か?を問いかけるようなものだったと思う。
その後、葉山さんから「この前やったLoco Artみたいなものを町全体に広げたようなイベントやんない?」と打診があり、そこから始まったのがStreet Art-plex だったのだ。
だから、きっかけを作ったのはBoshi君だと理解している。
私にとってもStreet Art-plexは多くのものを与えてくれたイベントだ。人との繋がり、イベントの運営方法のスキル、その他もろもろの体験。
彼にとってアートとは何だったのか?そんな問いかけをしたら、多分こんな答えが返ってくるかもしれない。
「浅川さん。また難しいこと言うんだから!そんなの考えても意味ないよ。ただ、絵を描くこと。それしか出来ないからやってんのよ。」
最後のメディア出演のショートトラックラジオのシェアの記事で彼は自分のだみ声を「醜い声だ」と自嘲しているが、そんなことないよ。
君の声も存在もやっぱり美しい。
写真撮影:2003/08/07 @Art-plex