先にICレコーダーやスマートホンでの録音機材についての記事をアップしましたが続いてもう少しランクアップしたフィールドレコーダーの場合です。
先の記事で紹介した機材などは会話を録音するために使うという前提では必要十分な性能を持っていますが、さらにもう少し上を目指すとするとフィールドレコーダーと呼ばれる種類の機材が必要となります。
これらの機材はそれなりに高価ですが、音質もよく信頼性も高いものとなります。これら機材では、外部マイクを利用できるものがほとんですが、外部マイクを使うためには、それなりのマイクを準備しなくてはならないため、セットとしては大きくなります。安物のマイクよりも本体のマイクのほうが結果きれいに録音できる場合があり、外部マイクを使う場合はマイクの選定も重要です。
1.PCMフィールドレコーダー(内蔵マイク録音前提)
このタイプは一般的な会話の録音だけでなく音楽のライブなど大音量の対象でも音がひずみにくい構造になっており、ノイズもほとんど感じられないレベルです。低価格のレコーダーの場合、ヒスノイズや、ハムノイズなどが発生することがありますが、概ね問題はないでしょう。
上記2つは外部マイク入力がステレオミニジャックになっていますので、それに対応したマイクでないと使うことが出来ません。勿論変換アダプターを使えば一般的マイクも使えるのですが、そのためにはアダプタとミキサーも必要になる可能性が高く、外付けマイクを使う録音には向かないかも知れません。
2.PCMフィールドレコーダー(外部マイク録音前提)
更に上を目指すと、外部マイクでの録音に適したものが必要となります。
会話などは内蔵マイクでも十分なんですが、内蔵マイクの場合、無指向性マイクというのが基本のために、より多くの音を拾います。つまりしゅういの雑音も拾いやすいということです。そのため単一指向性のマイクを使ったほうがクリアに声だけが録音できますが、そのためには汎用型のマイク入力がないと使いづらいということになります。
LINE入力があればミキサー経由で録音できますが、そうなると持ち運びが大変。
そういった観点から選ぶと下記機種が対象となるでしょう。
3.外部マイクについて
外部マイクを使う場合、本体のマイクより音質がいいことが前提ですが、それ以上に大事なのが指向性です。指向性とは音を感じる範囲のことをいいます。マイクの正面付近の感度が高いものを単一指向性と呼びむらなく周辺の音を拾うことが出来るものを無指向性と呼びます。
ハンディレコーダーでもこの指向性を変更できるものがありますが、基本的には無指向性のために、周辺の環境音も拾ってしまう傾向があり、音声だけを狙う場合には問題が生じます。
また、マイクにはダイナミック型とコンデンサー型という分類があります。
ダイナミック型は汎用型のマイクでたくさん使われれいますが、構造的にはコンデンサー型のほうが音質がいいと思ってください。このため、このレベルでの録音にはコンデンサー型のマイクが必要となりますが、コンデンサー型のマイクには電源が必要です。通常これらはファンタム電源と呼ばれる方式で録音機やミキサーからマイクコードを使って給電されます。
よって、それらの機能がないレコーダーではコンデンサー型マイクが使えません。まらに、プラグイン給電式のマイクも存在します。この場合ミニジャックのマイク端子から給電されますが、使える機種に関しての表示がわかりにくこともあり、プラグイン式のマイクの利用はあまりおすすめ出来ません。
私が使っているマイクを参考までにご紹介します。
これと、小型マイクスタンドを2本セットで購入。持ち歩くためのバックに入れています。
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